教職員インタビュー

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第1回 職員インタビュー  図書館職員

2014年7月11日(金)

図書館職員インタビュー2こんにちは。現代システム科学域環境システム学類3年生の菊田美月です。
普段、学生の皆さんは、図書館を利用されることが多いと思います。しかし、その図書館を運営していらっしゃる職員さんとお話する機会はそこまで多くはない のではないでしょうか?そこで、今回私たち学生FDスタッフは、2014年7月11日に、図書館の職員さんとグループトークを行いました。図書館の活動について、また、図書館の利用状況、職員さんから見た府大生の印象など、いろいろとお話を伺って参りました。ぜひお読みください。

学生FDスタッフ        菊田、高松、溝口
図書館職員    赤崎さん、呉家さん、廣瀬さん
(廣瀬さんは、平成27年4月1日より教育推進課所属)

図書館職員になったきっかけ

菊田:本日はお忙しい中時間を割いていただいてありがとうございます。図書館職員になったきっかけや、お仕事の内容について教えていただいてよろしいでしょうか?

  • 赤崎さん: 3人ともこの仕事が最初の仕事という訳ではありません。私は図書館員として大阪府立中之島図書館に採用され、その後大阪府立大学の図書館に異動してきました。
  • 廣瀬さん:私は大阪府立大学が法人化されてから採用されて、情報システム部に配属されていたのですが、平成25年に図書館に異動になりました。
  • 呉家さん:私も以前、広報課に勤務していましたが、2年程前に図書館に配属されました。
菊田:学生時代はどう過ごされていたのですか?
  • 廣瀬さん:学生時代はすごく昔のことなのであまり覚えてないのですが、私は府大の総合科学部総合言語文化学科出身です。(現代システム科学域の前身となる学部)
  • 呉家さん:皆さん真面目に学校に来られているのですが、私が学生の時はあんまり学校には行っていませんでしたね(笑)。バイトに明け暮れていました。何とか卒業できてよかったなぁと思います(笑)
  • 赤崎さん:昔の大学は今ほど厳しくなかったので、授業に出ないで図書館でよく本を読んでいましたね。

 

府大生の印象や図書館利用マナーについて

菊田:府大生の印象についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

  •  赤崎さん:このインタビューの件でメール交換していて、みなさんとてもしっかりしているなと思いました。昔の府大には図書館で騒いで職員の注意を聞かなかったりする学生さんもいましたが最近は見ないですね(笑)。

菊田:府大生の図書館利用マナーについてどのように感じておられますか?

  • 赤崎さん:ラーニングコモンズの利用状況を見ても、誰もいないのに大きなトラブルもなく上手に使ってくれているなと思っています。
  • 溝口:誰もいないから逆に何か問題があっても誰にも言えないので、そのままになっている面もあるのかもしれません。
  • 赤崎さん:利用マナーが悪いということではないのですが、携帯や財布、自分のパソコン等の貴重品を置きっぱなしで席を離れている方が多いのは気になります。

菊田:貸出図書の返却期限が1年以上過ぎている場合の対処はどうされているのですか?

  • 赤崎さん:連絡先がわかっている場合は、何度も督促しています。試験期間は皆さんがすぐに利用できるように対応しています。しつこく督促するとこっそり返却ポストに入れられていることもよくあります(笑)。

 

溝口:図書館にどんな目的で学生が来ているか教えていただけますか?

  • 呉家さん:何の目的で図書館に来ているのかを直接聞く機会はほとんど無いのですが、わかりやすいところでいうと、貸出パソコンを借りにくる学生は多いですね。
  • 赤崎さん:逆にみなさんはどんな目的で図書館に来られていますか?
  • 溝口:本を読む時間がなかなか無いので、レポートを書くために本を借りることが目的で図書館に来ています。指定図書コーナーをよく利用しますね。
  • 菊田:私もレポートのために本を探すことが多いですね。学生選書のコーナーを眺めて面白そうな本はないかなと探して歩くこともあります。
  • 高松:僕も指定図書や学生選書はよく利用します。2階の開架図書に哲学の本を探して足を運ぶこともありますね。
  • 赤崎さん:シラバスに書いてある授業の参考書のほとんどは指定図書の本棚にあります。学生の皆さんがどれくらい指定図書を利用されているのか調査してみたところ、貸出全体の約13%でした。学生選書も13%、語学教材も 13%ぐらい借りられていますね。語学教材ではTOEICの問題集もたくさん利用されています。指定図書コーナーについて感想をきかせてください
  • 高松:たくさんある開架図書から目的の本を探すのはやっぱり大変なので、指定図書にまとめられているのはありがたいですね。1回生の頃に手に取って眺めてみるとすごく難しいな、と思うこともありましたが3回生になると大体分かるようになりました。
  • 菊田:指定図書コーナーにある自分の専攻以外の本を眺めてみるのも面白いですね!
  • 溝口:指定図書コーナーにある本は分かりやすく書かれていることが多いので学生には重宝していると思います。

 

貸出件数が多い本や図書館のカウンター前で展示されている本について

菊田:貸出件数が多い本は何ですか?

  • 赤崎さん:毎年1位が統計の本です。2位はバーロー物理化学(笑)。公共図書館で借りられている本のランキングを作ると面白いかもしれませんが、府大でのランキングは毎年変わらない(笑)。分野別によく借りられているのはやはり化学、物理など理系の本で府大らしいなあと思います。レポート作成のための本はよく借りられていますが、一般教養系の本はあまり借りられていないのかもしれません。

高松:図書館のカウンター前で展示されている本のテーマはどのように決められているのですか?

  • 赤崎さん:4月は先生方に推薦していただいた新入生に薦める本、6月からは授業と関連した本などですね。冬になると学生選書の展示、これまでは大学の行事と関連して創基130周年の特集などの展示を行ってきました。貴重書も定期的に展示しています。学生FDの方から展示の企画についてのご意見もあったようですが?
  • 溝口:初年次ゼミナールでいきなりプレゼンテーションをやれと言われるので、プレゼンのやり方に関する本を1回生向けに紹介するのは良い案だと思います。
  • 高松:新入生に在学生が面白いと感じた教養入門の本を感想文や紹介文とともにまとめて展示出来れば面白いのではないかと考えています。教養系の本を紹介してもらう場というのが授業で先生から教えてもらうしかないと思うので、それは少しもったいないかなと思います。入学時に渡された『読ン得本々』という冊子は、教員が新入生に薦める本をまとめたものですが、それの学生版を作れたらいいなと考えています。在学生の中で誰が紹介するのかをどうやって決定すればいいのか考えなければいけませんが。
  • 赤崎さん:『読ン得本々』には自分の専門分野以外に絵本や小説などを紹介されている教員もいらっしゃって面白いなと思いました。

 

まちライブラリーも図書館が主体となって活動されているのですか?

溝口:まちライブラリーも図書館が主体となって活動されているのですか?

  • 呉家さん:本学では、2013年に「まちライブラリー@大阪府立大学」がI-siteなんばに設置されましたが、学術情報センター図書館の管轄ではありません。そもそも、まちライブラリーは蔵書0冊から始まる新しいスタイルの図書館です。来館者が本にメッセージを添えて持ち寄って蔵書を増やしていく活動をしていますが、その目的は、「人」と「人」とのつながりを作ることであり、人が主役の図書館をつくることです。現在、利用者の8割は社会人なので、学生へのPRを図るため、先月、「まちライブラリー@なかもず」が誕生しました。学術情報センター図書館は、設置場所として、ロビーの一角を提供しましたが、主体はあくまで学生のみなさんです。今後の活動に期待したいと思います。
  • 廣瀬さん:学生選書委員を経験された方もいらっしゃいますが、自分が選んだ本の紹介文を書くのは面倒ですか?それとも是非書いてみようと思いますか?
  • 高松:ある本を読もうと思った経緯や、紹介文があったほうがただ展示してあるよりも手に取りやすいと思うので積極的に書いていこうと考えています。

 

論文検索、データベースの使い方について教えていただけますか?

菊田:論文検索、データベースの使い方について教えていただけますか?

  • 呉家さん:毎年データベースの提供元から、講師の方を招いて、利用方法に関する講習会を実施していますが、参加者が少ないのが現状です。開催時間を学生の皆さんが参加しやすい時間帯にすることや、紙の文献にはないデータベースの付加価値を知ってもらう必要があるのかなと考えています。

文献検索法を動画で知ることもできます。
参照URL: http://www.osakafu-u.ac.jp/library/skillup/elearning.html

  • 赤崎さん:ラーニングコモンズにTAの方がいて、データベースに限らず色々なことを質問できればいいと思いますか?
  • 菊田:そうですね。特に1、2回生の間はレポートの書き方も分からない場合があるので気軽に質問できる環境があるのは良いと思います。
  • 廣瀬さん:図書館オープンスペースの3階に座っているTAさんに質問することもできます。ただ座っているだけじゃないんですよ(笑)。情報環境利用ガイドも是非参照してくださいね!毎年作るのが大変なので…(笑)。

※平成27年度から3階オープンスペースには学生アルバイトを、B2棟ラーニングコモンズにはコモンズTAを配置しています。

 

インタビューを終えて(学生スタッフより)

指定図書コーナーに学習するための本がまとめて並べられていることですぐに必要な情報にアクセスすることが出来たり、借りていた図書の返却期間を過ぎてしまって督促メールを受け取ったりと日頃学生生活を送っていると当たり前にこれらのサービスを享受していることに気が付かないものですが、学生が学びやすいように環境を整えてくださっている大学職員の方々には改めて感謝しなければいけないと思いました。しかしながら論文検索・データベース講習会やコモンズにいらっしゃるTAさんに質問することが出来る等、まだまだ知らなかったサービスもあったので学習面で困っていることがある学生の方は図書館のホームページを一度入念にチェックしてみるとよいかもしれません。最後になりましたが、終始笑顔の絶えなかったグループトークにお忙しい中お時間を割いてくださった赤崎さん、呉家さん、廣瀬さんにこの場をお借りして感謝の言葉を伝えさせていただきたいと思います。ありがとうございました。とても楽しかったです。