学生FD活動報告

category

学生FDサミット2013夏に参加して

8月24日(土)、25日(日)立命館大学衣笠キャンパスにて行われた「学生FDサミット」に2名のスタッフが参加しました。

 

学生FDスタッフ 2回生 菊田美月(現代システム科学域 環境システム学類)

gakusei_fd_ summit2013

↑クリック

1日目はポスターセッション、2日目は分科会を中心に実施されました。2日間参加して参考になりそうな活動が、同志社大学・札幌学院大学・横浜国立大学・大阪大学で行われていました。同志社大学・札幌学院大学・横浜国立大学のスタッフ数は、本学と同じくらいの人数で、大阪大学は、教職員と学生の交流活動が興味を引く内容でした。
主な内容として、同志社大学では、時間割について学生の満足度調査を実施していました。札幌学院大学では、各学部学科長へのインタビューから大学への意見や課題などの聞き取り調査を行い、その他の教員には研究内容や教育者として目指すこと等をお聞きし、その内容をVTRやビラで学生ヘPRする活動を行っていました。横浜国立大学では、講義を選ぶ上で参考になるデータをアンケート調査し、新入生を中心に配布することや、オープンキャンパスで「高校と大学の違い」をはじめ、学生自身が大学で学んだことや感じたことを高校生に伝える講義を実施していること、また大学の雰囲気向上のため、学生が元気になれるような格言を毎週1つ立看板で学内に掲示する「格言掲示」を行っていました。
大阪大学で は「ひとこといちば」という学生と教職員の交流の場を提供していました。それは、毎週月曜日の昼休みに教職員や学生団体の学生をゲストに、ディスカッションを行うイベントで、授業よりも親しみやすいテーマ(e.g. 恋愛観について、都会と田舎どっちに住みたいか等)で学生と教職員が授業以外で交流を深めていく活動でした。
FDサミットに参加して、本学で現在行っている「インタビュー」は続行していきたいと思いました。他大学の活動から参考にできそうなこととして、「授業 に関するアンケート」「学生視点でのシラバスの作成(教養科目、外国語)」「学生講義」があげられます。また、いろんな学生に見てもらえる「格言掲示」は 広報的効果を期待できるため、スタッフの増員に向けて活用することも良いのではないかと思います。「学生⇔教職員が直接交流できる場の提供」についても検討し、提供できればよいと思います。

 

学生FDスタッフ 2回生 吉田佳史(生命環境科学域 自然科学類)

他大学の活動を学ぶことができました、その中で興味深く感じた内容をいくつか報告します。北翔大学では、FDスタッフの活動内容について「翔タイム」という学生への報告会(自治会でいう総会のようなこと)や、活動報告書による広報活動を行い、学生に幅広く活動内容を知らせていました。それとともに、東日本には大学によるFDネットワーク“つばさ”があり、そちらで行われるシンポジウム及び学生FD会議に参加することは、学生FD自身が大学の在り方を考える上での参考になるだろうと感じました。次に、青山学院大学の”3F”は、学生・教職員だけでなく「社会」からの声も活かしている活動でした(それが”3”であった)。社会が学生に何を求めているかを知ることが出来るため、それを学生生活・就職活動に活かすことができると思いました。次に、名古屋大学 物理学教室 学生教育委員会では、分属説明会・相談会を行っていました。説明会は、教員による分野紹介や研究室訪問等により分野の特色が分かるもので、相談会は、一年生に学科に興味を持ってもらうため、上級生がその様子を伝えるための交流の場(「1年生後期の生活」「カフェスペース」・・)を設けているものでした。本学でも過程配属等に迷う学生へのサポートとして、情報提供することも重要だと思いました。また学部の2、3年生を対象に委員会の大学院生が、論文やレポート等の文章作成 ツールの演習会(latexセミナー)も行っており、研究する上で重要なことを早くから学ぶ機会を設けることは良いと感じました。最後に愛知教育大学「あいこね」は、大学のシステムを変えることや授業を作ることには限界があるため、学生の意識を少しでも変える方向での活動で、「啓蒙的読書会」「新入生への勉強の仕方説明会」を行っていました。

二日目の分科会Ⅰの「解決!学生FDアンサー」は、学生FDを始めたばかりの大学(関西外国語大学、神戸学院大学、岡山理科大学、中京大学)からの報告や今後の活動への意見交換会が行われました。その中でのFD活動へのアドバイスを列挙すると以下のとおりです。
・継承できる組織づくりが必要。
・目的を持って考えた上での活動により、学内全体へと活動が広がる。
・目標・評価は自分自身で行い、やりたいことを積極的にやっていくことが大事。

今回の参加は、これから新たに活動していこうとする私には非常に参考になりました。