活動報告

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2017年度活動報告

♦セミナー・研修会等の実施

2017年度は、以下のセミナー、ワークショップを開催しました。

(センター主催セミナー・研修会等)

セミナー・研修会 内  容 開催日
新任教員FD研修
「データから見る府大生の特徴」
「授業を育てる」
2017/4/4
ビデオ研修
「授業におけるICTの活用について」
「教務に関する各種業務について」
※2016年度より新任教員FD研修の一部を、録画ビデオの視聴によるビデオ研修にしました。
FDセミナー
※AP事業
「大人数の講義型授業で学生を授業に巻き込むための工夫」
講師:沖 裕貴  氏(立命館大学教育開発推進機構 教授)
2017/7/21
FDセミナー
※AP事業
「アンケートの実施と心理尺度作成の基礎」
講師:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2017/8/30
新任教員向け研修 「授業デザイン研修Ⅰ」
講師:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
講師:星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
2018/2/22
合同フォーラム
※AP事業
合同開催:関西大学・大阪市立大学
「第3期認証評価に向けて:学生の成長に寄与する内部質保証システムの構築」
・基調講演「認証評価の第3サイクルの概要と大学に求められること」
講師:鈴木 典比古 氏(国際教養大学・学長)
・事例報告:関西大学、大阪府立大学、大阪市立大学
・パネルディスカッション
パネリスト:
森 朋子 氏(関西大学 教育推進部・教授)
高橋 哲也 (大阪府立大学・副学長 高等教育推進機構・教授)
飯吉 弘子 氏(大阪市立大学 大学教育研究センター・教授)
2018/2/26
セミナー
※AP事業
2018年度コモンズTA研修 2018/3/28

(センター共催セミナー・研修会等)

セミナー・ 研修会 内  容 開催日 共催・主催
工学FDセミナー
※AP事業
「工学教育でアクティブ・ラーニングを導入し、実践する上で必要なこと」
講師:榊原 暢久  氏(芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター/工学部 教授)
2017/9/19 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
SDワークショップ
※AP事業
「IRと学修成果-本学の学修成果可視化の取組-」
講師:高橋 哲也 (副学長(教育・入試担当)・教育推進本部長)
2017/9/20 共催:総務部人事課
国際交流フォーラム 「“Student Mobility in ASEAN countries and the Role of AUN”~アセアン諸国における学生移動とAUNの役割~」
講師:Dr. Nantana Gajaseni  氏(アセアン大学連合(AUN)前事務局長)
講師:縄田 栄治  氏(京都大学農学研究科長・農学部長)
2017/11/13 主催:国際・地域連携課
高大接続改革講演会 「『大学入試センター試験』が果たしてきた役割と『大学入学共通テスト』に期待される役割」
講師:大塚 雄作  氏(独立行政法人大学入試センター教授 副所長 試験・研究統括官)
2018/2/16 主催:教育推進本部

※「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)の運用

 学習と教育の継続的自己改善などを支援するための「学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)」の運用を行っています。学域生には、本サイト上で半期毎に「半期学習目標」「授業ふり返り」「半期ふり返り」を入力してもらい、また学部生・院生には「授業ふり返り」を授業アンケートとして回答してもらっています。本サイトは、学生の学習ポートフォリオとしての役割を担うだけでなく、授業担当教員による授業分析や学生アドバイザーによる学生指導に役立てられるようになっています。
 昨年度末に新システムへ移行してサイトをスマートフォン向けに最適化させたことなどにより、今年度は学生のサイト利用率が向上しました。また、「授業ふり返り」の入力率向上を目指し、質問項目の削減、未入力者へのクラス成績分布等非公開化などの新たな取り組みを行なった結果、昨年度と比べて入力率が大きく向上しました。このほか、本学で行っている学生調査の結果を個々の学生にフィードバックするしくみを学習・教育支援サイト上に整え、今年度末よりフィードバックを開始しました。

 

♦教学IRへの取組・学生調査の実施

・大学IRコンソーシアム
「大学IRコンソーシアム」は、平成21年度から23年度まで採択された文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム-相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」が発展したもので、2017年12月現在本学を含む54大学が参加しています。また、平成24年度から28年度まで採択された大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証(北海道大学・お茶の水女子大学・琉球大学・大阪府立大学・玉川大学・同志社大学・関西学院大学・甲南大学)」から事業承継し、学生調査・卒業生調査の実施等の取組を継続的に発展させ、わが国の高等教育機関での教学IRの基礎データの提供と分析を行うとともに質保証のための教学評価コミュニティを育成することを目標としています。
 昨年度から本学は代表会員校を務めています。今年度は、2018年4月のコンソーシアム法人化(一般社団法人)に向けた手続きと、IRシステムのリプレース(2019年4月運用開始)に関する議論を進めています。また、IRシンポジウム「日本型大学IRの進化」―IRコミュニティを活用した質保証システムの構築―を開催し、共通調査に基づくベンチマークデータの活用事例を共有するとともに、当コンソーシアム以外のIRに関する連携組織である「EMIR勉強会」や「大学評価コンソーシアム」との意見交換も行いました。
・学生調査の実施
大学における教育の成果を測定することを目的として、学生調査を行い、学内の様々なデータと連携して分析し、質保証と教育の改善に結びつけることを目指しています。学生調査の結果(件数・集計)および、完成した分析報告書は、FDに関する全学委員会で報告するとともに、センターのウェブページに掲載しています(学内限定)。
 今年度は、大学IRコンソーシアムの共通調査である一年生調査(10月~11月)に加え、卒業予定者アンケート(10月~1月)及び修了予定者アンケート(9月~3月)を実施しました。調査結果については教育改革専門委員会で報告し、学類ごとの集計結果を高等教育開発センターのウェブサイトで学内向けに公開しています。また、卒業後5年経過した方を対象として、卒業生調査を実施し、その結果も教育改革専門委員会で報告しました。

 

IRネットワーク報告書

大学IRコンソーシアム

学生調査

 

♦「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)の取組

 本学は平成26年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」に複合型(テーマI「アクティブ・ラーニング」、テーマII「学修成果の可視化」)で採択されています。今年度、事業期間が1年間延長されることになり、平成31年度まで補助を受け事業を進めることとなりました。
テーマI「アクティブ・ラーニング」では、共同知識構築システム(meaQs システム)の開発やタブレットPCの導入、反転授業用コンテンツの作成を支援するほか、FDセミナーやFDワークショップの開催によりアクティブ・ラーニングを推進します。また、「初年次ゼミナール」の成績評価にルーブリックを導入し、普及を図ります。加えて、ラーニングコモンズに学習支援を行うTA(コモンズTA)を配置し、学習環境の充実を図ります。
テーマII「学修成果の可視化」では、各種学生調査(一年生調査、上級生調査、卒業・修了予定者アンケート)により学修成果を可視化し、その結果を教育改善活動へと活かしていきます。
 今年度の取組みは以下の通りです。「アクティブ・ラーニング」に関しては、FDセミナーとして「大人数の講義型授業で学生を授業に巻き込むための工夫」、「アンケートの実施と心理尺度作成の基礎」、「工学教育でアクティブ・ラーニングを導入し、実践する上で必要なこと」を開催し、アクティブ・ラーニングの普及に努めました。「学修成果の可視化」に関しては、大阪市立大学、関西大学と連携し、「第3期認証評価に向けて:学生の成長に寄与する内部質保証システムの構築」をテーマとした合同フォーラムを開催しました。また、コモンズTAを対象とした研修会および前期振り返りミーティングを実施し、コモンズ TAの育成に努めました。加えてSDワークショップ「IRと学修成果」を開催し、IRの意義を学内で共有する機会を提供しました。学生調査の結果をポートフォリオを使って学生個人にフィードバックしました。

「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦学生FDスタッフ活動

 本学では、2012年10月より、教職員と協働で、教育改善について提案していただける学生を募集し、高等教育開発センターのスタッフとしての教育改善活動(FD活動)を始め、様々な企画を立ち上げ実施しています。
 今年度は、6月に大学生活の疑問や悩みを話し合う機会”しゃべり場”を開催し、スタッフ・関係者を含め、31名の学生が参加しました。8月と11月には、工学域機械系学類、生命環境科学域応用生命科学類の2学類で、学生課程相談会を開催しました(1年生の参加者は合わせて約70名)。本企画は、課程配属を控えた1年生を対象に、各課程の上級生から生の声を聞いてもらうことで、課程配属の際に役立ててもらおうというものです。
また、9月には「第13回教育改善学生交流会i*See2017」にも参加しました。
これらの取組みに加え、自己紹介企画を実施し、学生FDスタッフ内で相互理解を深めました。また、教職員や卒業・修了を控えた上級生へのインタビューを行い、公開することで学生生活に資する情報提供の準備を進めています。

学生FD活動

 

♦印刷物等発行

■センターニュースの発行

センターニュース「フォーラム誌」を3号(第32、33、34号)発行し、学内の全教職員に配布した他、他大学FD関連部署や、大阪府・その他の高等学校にも送付しました。

■センターからのお知らせを「ニュースメール」にて全教職員に3回学内配信しました。