活動報告

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2018年度活動報告

♦セミナー・研修会等の実施

2018年度は、以下のセミナー、ワークショップを開催しました。

(センター主催セミナー・研修会等)

セミナー・研修会 内  容 開催日
新任教員FD研修
「授業を育てる」
「データから見る府大生の特徴」
2018/4/4
ビデオ研修
「授業におけるICTの活用について」
FDセミナー 「英語で授業を行うためのワークショップ」
講師:中山 晃 氏(愛媛大学 英語教育センター 准教授)
2018/5/2
「授業デザイン研修 I 」 ・オープニング
・ミニ講義1「授業の目的と達成目標」
・ミニ講義2「アクティブ・ラーニング」
講師:畑野 快(⾼等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義3「授業のフレームワークを作る」
講師:星野 聡孝(⾼等教育開発センター⻑・教授)
・ワーク「ミニ授業の準備」「ミニ授業」
・クロージング
挨拶:星野 聡孝(⾼等教育開発センター⻑・教授)
1回目
2018/7/6
2回目
2019/2/20
「授業デザイン研修 II」 ・オープニング
・ミニ講義1「授業科目の目的と達成目標」
講師:畑野 快(⾼等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2「授業計画」
講師:星野 聡孝(⾼等教育開発センター⻑・教授)
・ミニ講義3「成績評価」
講師:畑野 快(⾼等教育推進機構 准教授)
・ワーク、発表
・クロージング
挨拶:星野 聡孝(⾼等教育開発センター⻑・教授)
2018/10/30
合同フォーラム
※AP事業
合同開催:関西大学・大阪市立大学
「今、あらためて学修成果とは何かを問う:第3期認証評価の先の
FDを目指して」
・開催挨拶 芝井 敬司 氏(関西大学 学長)
・趣旨説明 高橋 哲也(大阪府立大学 副学長)
・基調講演
「学習成果とは何か― その評価と教育・学習改善への活かし方―」
松下 佳代 氏(京都大学 高等教育研究開発推進センター 教授)
・事例報告
関西大学  :岩﨑 千晶 氏(教育推進部 准教授)
       多田 泰紘 氏(教育推進部 特別任命助教)
大阪府立大学:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
       高橋 哲也(副学長)
大阪市立大学:西垣 順子 氏(大学教育研究センター 准教授)
       佐々木 洋子 氏(大学教育研究センター 特任助教)
・パネルディスカッション
・閉会挨拶 橋本 文彦 氏(大阪市立大学 副学長)
2019/2/9
セミナー
※AP事業
2019年度コモンズTA研修 2019/3/26

(センター共催セミナー・研修会等)

セミナー・ 研修会 内  容 開催日 共催・主催
第2回工学全体FDセミナー
※AP事業
「学生を授業に巻き込むための発問法」
講師:榊原 暢久 氏(芝浦工業大学教育イノベーション推進センター/工学部 教授)
2018/9/26 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
法人職員ステップアップ研修・SDワークショップ
※AP事業
「IRの初歩(データを「情報」化する)」
講師:西田 悠輔(教育推進課)
2018/11/20 共催:総務部人事課
FD講演会 「大学改革と内部質保証-芝浦工業大学の取り組みー」
講師:井上 雅裕 氏(芝浦工業大学 副学長、システム理工学部 教授)
2018/12/18 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
高等教育推進機構 FDセミナー 「障がいのある学生への授業支援」
講師:青野 透 氏(徳島文理大学総合政策学部長 教授)
2019/2/6 主催:高等教育推進機構

※「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)の運用

 学習と教育の継続的自己改善などを支援するための「学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)」の運用を行っています。学域生には、本サイト上で半期毎に「半期学習目標」「授業ふり返り」「半期ふり返り」を入力してもらい、また院生には「授業ふり返り」を授業アンケートとして回答してもらっています。本サイトは、学生の学習ポートフォリオとしての役割を担うだけでなく、授業担当教員による授業分析や学生アドバイザーによる学生指導に役立てられるようになっています。
 今年度より、学域生の「授業ふり返り」にアンケート項目(授業の良かった点、後輩学生へのメッセージ)が加わり、集計結果については、別途、学内のポータルサイトにて公開されることになりました。また、今年度より学生アドバイザーは、学生からの相談に対応した記録を学習・教育支援サイト上で報告することになりました。これにより、個々の学生についての情報共有が可能となっただけでなく、全学での相談件数や相談内容の把握が容易になりました。

 

♦教学IRへの取組・学生調査の実施

・大学IRコンソーシアム
「大学IRコンソーシアム」は、平成21年度から23年度まで採択された文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム-相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」が発展したもので、平成30年12月現在 正会員54大学、賛助会員6社が参加しています。また、平成24年度から28年度まで採択された大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証(北海道大学・お茶の水女子大学・琉球大学・大阪府立大学・玉川大学・同志社大学・関西学院大学・甲南大学)」から事業承継し、学生調査・卒業生調査の実施等の取組みを継続的に発展させ、わが国の高等教育機関での教学IRの基礎データの提供と分析を行うとともに質保証のための教学評価コミュニティを育成することを目標としています。
 全国規模での取組み、社会的責任を考慮し、2018年4月にはこれまでの任意団体の形態から「一般社団法人大学IRコンソーシアム」として法人化し、本学は設立時社員の責務を果たし、高橋哲也副学長(教育・入試担当)が代表理事に就任しました(任期2年)。2018年9月には本法人、大正大学EMIR勉強会及び大学IR総研による合同シンポジウム及び勉強会を開催、320名を超える参加者を迎え、全国的なイベントとして認知されるに至りました。来年度には新IRシステムへの移行を控え、より会員校の利便性が高まるため、本法人の今後の拡大・発展が見込まれています。
・学生調査の実施
大学における教育の成果を測定することを目的として、学生調査を行い、学内の様々なデータと連携して分析し、質保証と教育の改善に結びつけることを目指しています。学生調査の結果(件数・集計)および、完成した分析報告書は、FDに関する全学委員会で報告するとともに、センターのウェブサイトに掲載しています(学内限定)。
 今年度は、大学IRコンソーシアムの共通調査である卒業生調査(8月~9月)、一年生調査(10月~11月)、上級生調査(10月~12月)に加え、修了生調査(8月~9月)、卒業予定者アンケート(10月~1月)および修了予定者アンケート(9月~3月)を実施しました。調査結果については教育改革専門委員会で報告し、学類ごとの集計結果を高等教育開発センターのウェブサイトで学内向けに公開しています。

IRネットワーク報告書

大学IRコンソーシアム

学生調査

 

♦「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)の取組

 本学は平成26年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」に複合型(テーマI「アクティブ・ラーニング」、テーマII「学修成果の可視化」)で採択されています(補助期間:平成26年度~平成31年度)。
テーマI「アクティブ・ラーニング」では、共同知識構築システム(meaQs システム)の開発やタブレットPCの導入、反転授業用コンテンツの作成を支援するほか、FDセミナーやFDワークショップの開催によりアクティブ・ラーニングを推進します。また、「初年次ゼミナール」の成績評価にルーブリックを導入し、普及を図ります。加えて、ラーニングコモンズに学習支援を行うTA(コモンズTA)を配置し、学習環境の充実を図ります。
テーマII「学修成果の可視化」では、各種学生調査(一年生調査、上級生調査、卒業・修了予定者アンケート)により学修成果を可視化し、その結果を教育改善活動へと活かしていきます。

 今年度の取組みは以下の通りです。「アクティブ・ラーニング」に関しては、FDセミナーとして「英語で授業を行うためのワークショップ」、「学生を授業に巻き込むための発問法」(主催:工学域・工学研究科教育運営委員会)を開催し、アクティブ・ラーニングの普及に努めました。「学修成果の可視化」に関しては、大阪市立大学、関西大学と連携し、「今、あらためて学修成果とは何かを問う:第3期認証評価の先のFDを目指して」をテーマとした合同フォーラムを開催しました。また、コモンズTAを対象とした研修会および前期振り返りミーティングを実施し、コモンズ TAの育成に努めました。加えてSDワークショップ「IRの初歩(データを「情報」化する)」を開催し、Excel を用いたデータ分析・資料作成の事例を通して、参加者が IR を身近なものとして理解し、IR に資する Excel活用術を身に付ける機会を提供しました。昨年度に引き続き、学生調査の結果をポートフォリオを使って学生個人にフィードバックしました。新しい取組みとしては、「ルーブリックを活用したパフォーマンス評価」をテーマにセミナーを開催する等、大阪府立大学工業高等専門学校との連携を深めました。

「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦学生FDスタッフ活動

 本学では、平成24年10月より、教職員と協働で、教育改善について提案していただける学生を募集し、高等教育開発センターの下部組織である「学生教育改善室」のスタッフとして、教育改善活動(FD活動)を中心に様々な企画を立ち上げ実施しています。
 今年度は、6月に主として1・2年生を対象としたレポートの書き方をレクチャーする企画を実施し、18名が参加しました。7月に大学生活の疑問や悩みを話し合う機会”しゃべり場”を開催し、17名が参加しました。8月と11月には、工学域機械系学類、生命環境科学域応用生命科学類の2学類で、学生課程相談会を開催しました(1年生の参加者は合わせて約70名)。本企画は、課程配属を控えた1年生を対象に、各課程の上級生から生の声を聞いてもらうことで、課程配属の際に役立ててもらおうというものです。
また、8月には「学生FDサミット2018夏」にも学生・職員合わせて11名で参加しました。
これらの取組みに加え、図書館が連携している大阪市立大学・関西大学の施設見学も行いました。そこから中百舌鳥キャンパスの自主学習スペースを再確認し、それらをまとめた資料を公開できるよう準備中です。

学生FD活動

 

♦印刷物等発行

■センターニュースの発行

センターニュース「フォーラム誌」を3号(第35、36、37号)発行し、学内の全教職員に配布した他、他大学FD関連部署や、大阪府・その他の高等学校にも送付しました。

■センターからのお知らせを「ニュースメール」にて全教職員に3回学内配信しました。