活動報告

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2019年度活動報告

♦セミナー・研修会等の実施

2019年度は、以下のセミナー、ワークショップを開催しました。

(センター主催セミナー・研修会等)

セミナー・研修会 内  容 開催日
新任教員FD研修
「授業を育てる」
「データから見る府大生の特徴」
2019/4/4
ビデオ研修
「授業におけるICTの活用について」
Moodle活用講座
「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)
「Moodle の全体像をつかむ」
小島 篤博(人間社会システム科学研究科 准教授)
「小テスト・課題提出機能を使う 」
川添 充(高等教育推進機構 教授)
「動画教材を使う」
小島 篤博(人間社会システム科学研究科 准教授)
「meaQs を使う」
岡本 真彦(人間社会システム科学研究科 教授)
2019/6/4
Moodle実践講座
(AP事業)
「小テスト機能やmeaQsシステムについてのMoodleの体験講座」
講師:川添 充(高等教育推進機構 教授)
吉冨 賢太郎(高等教育推進機構 准教授)
小島 篤博(人間社会システム科学研究科 准教授)
2019/6/18
「授業デザイン研修 I」 ・ミニ講義1 「授業の目的と達成目標」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「アクティブ・ラーニング」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義3 「授業のフレームワークを作る」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
・ワーク「ミニ授業の準備」「ミニ授業」
第1回
2019/7/5
第2回
2019/12/6
「授業デザイン研修 II」 ・ミニ講義1 「授業科目の目的と達成目標」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「授業計画」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
・ミニ講義3 「成績評価」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ワーク、発表
第1回
2019/11/1
第2回
2020/2/19
FDセミナー
(AP事業)
「発達障がいを抱える学生をどう理解し、どう支援するのか」
講師:原田 新 氏 (岡山大学全学教育・学生支援機構学生支援センター 准教授/公認心理師・臨床心理士)
2019/12/13
AP総括シンポジウム
(AP事業)
「アクティブラーニング、学修成果の可視化のこれまでとこれから」
・総合司会   畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・開催挨拶・趣旨説明   高橋 哲也(副学長・教授)
・基調講演   森 朋子 氏(関西大学 教育推進部 教授
/本学AP事業外部評価委員)
・事例報告
「授業内外を含めたアクティブ・ラーニング環境の構築:meaQsシステムの概要とその成果」
岡本 真彦(人間社会システム科学研究科 教授)
「学位プログラムレベルでの反転授業の取組みとその成果」
高畑 進一(総合リハビリテーション学研究科 教授)
「eポートフォリオの充実と展開」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
・総括コメント   森 朋子 氏(関西大学 教育推進部 教授
/本学AP事業外部評価委員)
2020/2/10

(センター共催セミナー・研修会等)

セミナー・ 研修会 内  容 開催日 共催・主催
高等教育推進機構FDセミナー 「ICTを活用した能動的学習について」
講師:岩居 弘樹 氏(大阪大学 サイバーメディアセンター 教授)
2019/8/1 主催:高等教育推進機構
著作権セミナー 「入試問題と著作権」
講師:内田 弘二 氏(一般社団法人日本著作権教育研究会 理事(法務担当))
2019/8/29 主催:入試課
第3回工学全体FDセミナー
(AP事業)
「ルーブリック評価入門」
講師:榊原 暢久 氏(芝浦工業大学教育イノベーション推進センター/工学部 教授)
2019/9/24 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
法人職員ステップアップ研修・SDワークショップ
(AP事業)
「IRの初歩(情報の土台をつくる)」
講師:西田 悠輔(教育推進課)
2019/10/4 共催:総務部人事課
大阪府立大学工業高等専門学校FDセミナー(AP事業) 「アクティブ・ラーニング手法を考える:授業デザインとの関係から」
講師:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2019/12/2 主催:府大高専AL研究会

※「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)の運用

 学習と教育の継続的自己改善などを支援するための「学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)」の運用を行っています。学域生には、本サイト上で半期毎に「半期学習目標」「授業ふり返り」「半期ふり返り」を入力してもらい、また院生には「授業ふり返り」を授業アンケートとして回答してもらっています。本サイトは、学生の学習ポートフォリオとしての役割を担うだけでなく、授業担当教員による授業分析や学生アドバイザーによる学生指導に役立てられるようになっています。
 2017年度の新システム移行後、運用の見直しや広報活動の強化などに継続的に取り組み、今年度も、前年度以上の学生利用状況・入力率となっています。また、今年度は、2022年度に予定されている大学統合を見据え、新大学におけるシステムの検討を開始しました。この他、昨年度末に発足した「eポートフォリオによる学修成果の可視化コンソーシアム」に参画し、大学間の連携を進める取り組みを行なっています。

 

♦教学IRへの取組・学生調査の実施

・大学IRコンソーシアム
「大学IRコンソーシアム」は、2009年度から2011年度まで採択された文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム-相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」、2012年度から2016年度まで採択された大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証(北海道大学・お茶の水女子大学・琉球大学・大阪府立大学・玉川大学・同志社大学・関西学院大学・甲南大学)」から発展、事業承継し、2019年12月現在、正会員62大学、賛助会員6社が参加しています。学生調査・卒業生調査の実施等の取組みを継続的に発展させ、わが国の高等教育機関での教学IRの基礎データの提供と分析を行うとともに質保証のための教学評価コミュニティを形成しています。
 2018年4月、任意団体の形態から「一般社団法人大学IRコンソーシアム」への法人化に伴い、本学の高橋哲也副学長(教育・入試担当)が代表理事に就任し、今年度2期目となりました(任期最終年度)。2019年9月には本法人、大正大学EM研究所及び大学IR総研による合同シンポジウム及び勉強会を開催、全国から約250名の参加者を迎え、本法人の取り組みに対する高い関心を再確認したイベントとなりました。また今年度は新IRシステムへの移行が完了し、東京・大阪にてデータ登録講習会を開催しました。新システムは会員校にとってより利便性の高い仕組みとして定着することが期待されます。
・学生調査の実施
大学における教育の成果を測定することを目的として、学生調査を行い、学内の様々なデータと連携して分析し、質保証と教育の改善に結びつけることを目指しています。学生調査の結果(件数・集計)および、完成した分析報告書は、FDに関する全学委員会(教育改革専門委員会)で報告するとともに、センターのウェブサイトに掲載しています(学内限定)。
 今年度は、大学IRコンソーシアムの共通調査である一年生調査(10月~11月)に加え、卒業予定者アンケート(11月~1月)を実施しました。調査結果については教育改革専門委員会で報告し、学類ごとの集計結果を高等教育開発センターのウェブサイトで学内向けに公開しています。

IRネットワーク報告書

大学IRコンソーシアム

学生調査

 

♦「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)の取組

 本学は2014年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」に複合型(テーマI「アクティブ・ラーニング」、テーマII「学修成果の可視化」)で採択されています。(補助期間:2014年度~2019年度)
テーマI「アクティブ・ラーニング」では、共同知識構築システム(meaQs システム)の開発やタブレットPCの導入、反転授業用コンテンツの作成を支援するほか、FDセミナーやFDワークショップの開催によりアクティブ・ラーニングを推進します。また、「初年次ゼミナール」の成績評価にルーブリックを導入し、普及を図ります。加えて、ラーニングコモンズに学習支援を行うTA(コモンズTA)を配置し、学習環境の充実を図ります。
テーマII「学修成果の可視化」では、各種学生調査(一年生調査、上級生調査、卒業・修了予定者アンケート)により学修成果を可視化し、その結果を教育改善活動へと活かしていきます。
 今年度の取組みは以下の通りです。「アクティブ・ラーニング」に関しては、FDセミナーとして「Moodle活用講座」、「Moodle実践講座」、「発達障がいを抱える学生をどう理解し、どう支援するのか」、「ルーブリック評価入門」(主催:工学域・工学研究科教育運営委員会)を開催し、アクティブ・ラーニングの普及に努めました。「学修成果の可視化」に関しては、AP事業の成果報告として、「アクティブラーニング、学修成果の可視化のこれまでとこれから」を開催しました。また、例年通りコモンズTAを対象とした研修会および前期振り返りミーティングを実施し、コモンズ TAの育成に努めました。加えてSDワークショップ「IRの初歩(情報の土台をつくる)」を開催し、Excel を用いたデータ分析・資料作成の事例を通して、参加者が IR を身近なものとして理解し、IR に資する Excel活用術を身に付ける機会を提供しました。昨年度に引き続き、学生調査の結果をポートフォリオを使って学生個人にフィードバックしました。また、昨年に引き続き、大阪府立大学工業高等専門学校のFDセミナーとして「アクティブ・ラーニング手法を考える:授業デザインとの関係から」を開催しました。

「大学教育再生加速プログラム」(AP事業)

 

♦「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」の取組

 東北大学、熊本大学、大阪府立大学、立教大学および連携企業・団体による取り組み「創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム」が、2019年度文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に採択されました。国公私立4大学が企業・団体と連携して、産学連携教育イノベーター育成コンソーシアムを設立し、実務家教員を育成する産学連携教育イノベーター育成プログラム(履修証明)を開発・実施します。履修証明プログラムは大きく2つのコースに分かれています。大学基礎力育成コースで4大学共通eラーニング研修を15時間履修した後、専門教育実践育成コースで4大学いずれかのコースに履修登録したうえで45時間を履修します。大阪府立大学は専門教育実践力育成コースにおいて、アントレプレナーシップ教育コースを開講します。2019年度は大学教育基礎力科目のコンテンツ開発及び研修コース内容の検討・設計を行いました。

➡ 持続的な産学連携共同人材育成システム構築事業

 

♦学生FDスタッフ活動

 本学では、2012年10月より、教職員と協働で、教育改善について提案していただける学生を募集し、高等教育開発センターの下部組織である「学生教育改善室」のスタッフとして、教育改善活動(FD活動)を中心に様々な企画を立ち上げ実施しています。
 今年度は、5月に主に1・2年生を対象とした「論文検索及びレポートの書き方をレクチャーする企画」を実施し、14名が参加しました。6月には学生と教員がコミュニケーションを取れる場を作ることを目的に企画した「OPUパーティ」を初めて開催し、教職員を合わせ約15名が参加しました。11月には生命環境科学域応用生命科学類で、学生課程相談会を開催しました(1年生の参加者は約70名)。本企画は、課程配属を控えた1年生を対象に、各課程の上級生から生の声を聞いてもらうことで、課程配属や将来の進路を考える際に役立ててもらおうというものです。
これらの取組みに加え、昨年度に引き続いて中百舌鳥キャンパスの自主学習スペースを再確認し、また、学外の自主学習スペースも加え、それらをまとめた資料を公開できるよう準備中です。

学生FD活動

 

♦印刷物等発行

■センターニュースの発行

センターニュース「フォーラム誌」を3号(第38、39、40号)発行し、学内の全教職員に配布した他、他大学FD関連部署や、大阪府・その他の高等学校にも送付しました。

■センターからのお知らせを「ニュースメール」にて全教職員に3回学内配信しました。