活動報告

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2020年度活動報告

♦セミナー・研修会等の実施

2020年度は、以下のセミナー、ワークショップをオンライン開催しました。

(センター主催セミナー・研修会等)

セミナー・研修会 内  容 開催日
新任教員FD研修 (1)「授業におけるICTの活用について」(同期型)
(2)「FDに関する調査」(オンデマンド)
(3)「授業を育てる」(オンデマンド)
(4)「データから見る府大生の特徴」(オンデマンド)
(1)2020/4/2
(2)~(4)2020/4
Zoom活用講座 岩居 弘樹 氏 (大阪大学 サイバーメディアセンター 教授)
司会:星野 聡孝 (高等教育開発センター長・教授)
2020/4/15
内部質保証スタートアップ支援事業成果報告会
共催:教育戦略室
第1回「質保証の指針・評価体制の構築」
「教育の内部質保証に関する調査・研修事業」
大塚 耕司(現代システム科学域 教授)
「JABEE認定による教育の経験に基づく内部質保証への取組み」
中谷 直樹(工学域 教授)
「理学類における学士教育プログラムの教育効果の検証と質の向上」
麻田 俊雄(生命環境科学域 教授)
司会:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2020/6/23
内部質保証スタートアップ支援事業成果報告会
共催:教育戦略室
第2回「国家試験に関わる学類の取り組み」
「meaQs/forQsシステムを用いた学修成果の把握と心理教育プログラムの評価」
岡本 真彦(現代システム科学域 教授)
「獣医学教育の評価の実施」
岡田 利也(生命環境科学域 教授)
「専門分野教育領域における学修成果の客観的評価」
片岡 正教(地域保健学域 講師)
司会:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2020/7/6
授業デザイン研修 I ・ミニ講義1 「授業の目的と達成目標」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「アクティブ・ラーニング」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義3 「授業のフレームワークを作る」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
・ワーク「ミニ授業の準備」「ミニ授業」
2020/7/27
授業デザイン研修 II ・ミニ講義1 「授業科目の目的と達成目標」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「授業計画」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
・ミニ講義3 「成績評価」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ワーク、発表
第1回
2020/10/27
第2回
2021/2/9
TA-S研修 ・シラバスと授業デザイン
・ミニ講義1「授業の目的と達成目標」
・ミニ講義2「目標到達度評価」
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義3「学びのファシリテーション」
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
2021/3/30

 

(センター共催セミナー・研修会等)

セミナー・ 研修会 内  容 開催日 共催・主催
2020年度 第1回工学全体FDセミナー 「オンライン授業のデザインとすすめかた」
講師:高橋 哲也(副学長・教授)
星野 聡孝(高等教育開発センター長・教授)
畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
サポート:小島 篤博(人間社会システム科学研究科 准教授)
司会:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2020/5/26 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
2020年度 第2回工学全体FDセミナー 「研究室指導に必要なコーチング技能入門WS-学生が自己効力感を高める工夫-」
講師:浜野 学 氏(芝浦工業大学 工学部電子工学科 教授)
司会:秋田 成司(副学長(入試担当)、副工学域長 教授)
2020/9/7 主催:工学域・工学研究科教育運営委員会
法人職員ステップアップ研修・SDワークショップ 「業務における後輩指導」
講師:竹中 喜一 氏(愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室 講師)
司会:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2020/11/18 共催:総務部人事課
大阪府立大学工業高等専門学校FDセミナー 「オンライン授業の工夫」
講師:畑野 快(高等教育推進機構 准教授)
2020/11/30 主催:府大高専AL研究会
FD・SD研修 「障がいのある学生を支援するための全学的組織体制」
講師:村田 淳 氏(京都大学学生総合支援センター・障害学生支援ルーム チーフコーディネーター / 准教授)
2020/12/24 主催:大阪府立大学アクセスセンター、大阪市立大学障がい学生支援室

 

♦学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)の運用

 学習と教育の継続的自己改善などを支援するための「学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)」の運用を行っています。学域生には、本サイト上で半期毎に「半期学習目標」「授業ふり返り」「半期ふり返り」を入力してもらい、また院生には「授業ふり返り」を授業アンケートとして回答してもらっています。本サイトは、学生の学習ポートフォリオとしての役割を担うだけでなく、授業担当教員による授業分析や学生アドバイザーによる学生指導に役立てられるようになっています。
 今年度は、新型コロナウィルスの影響でオンライン授業が広く行われ、学生の学びが大きく変わることとなりました。その変化を、ポートフォリオのデータで可視化するなどの取り組みを行うとともに、2022年度大学統合後の新システム運用開始に向け、システムの具体的な設計作業を開始しました。また、参画している「eポートフォリオによる学修成果の可視化コンソーシアム」にて、定例研究会を行うなど大学間の連携を進める取り組みを行なっています。

 

♦教学IRへの取組・学生調査の実施

・大学IRコンソーシアム
「大学IRコンソーシアム」は、2009年度から2011年度まで採択された文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム-相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」、2012年度から2016年度まで採択された大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証(北海道大学・お茶の水女子大学・琉球大学・大阪府立大学・玉川大学・同志社大学・関西学院大学・甲南大学)」から発展、事業承継し、2020年12月現在、正会員60大学、賛助会員5社が参加しています。学生調査・卒業生調査の実施等の取組みを継続的に発展させ、わが国の高等教育機関での教学IRの基礎データの提供と分析を行うとともに質保証のための教学評価コミュニティを形成しています。
 2018年4月「一般社団法人大学IRコンソーシアム」として法人化。本学の高橋哲也副学長(統括)は法人化前の2016年4月から会長、法人化から2020年5月まで代表理事を務め、現在は理事に就任しています。今年度は10/15、11/26に会員向け講演会をオンラインにて開催し、会員校における学生調査(一年生調査・上級生調査)データの分析・活用事例の共有や意見交換を行いました。また3/22から3/24には当法人、大正大学EM研究所及び大学IR総研による合同シンポジウム及び勉強会をオンライン開催しました。当法人のIRシステムでは学生調査データを登録し集計結果を公開していますが、今年度は卒業生調査も登録・結果公開するためシステムを追加改修し、会員校間における更なる利便性、データの充実性を図るべく活動を推進しています。
・学生調査の実施
大学における教育の成果を測定することを目的として、学生調査を行い、学内の様々なデータと連携して分析し、質保証と教育の改善に結びつけることを目指しています。今年度は、コロナ感染拡大予防の観点から、紙で配布する形式ではなく、webで調査を行いました。学生調査の結果(件数・集計)および、完成した分析報告書は、FDに関する全学委員会(教育改革専門委員会)で報告するとともに、センターのウェブサイトに掲載しています(学内限定)。
 今年度は、大学IRコンソーシアムの共通調査である卒業生調査(8月~9月)、一年生調査(10月~12月)、上級生調査(10月~12月)に加え、卒業予定者アンケート(12月~3月)をWeb実施しました。調査結果については教育改革専門委員会で報告し、学類ごとの集計結果を高等教育開発センターのウェブサイトで学内向けに公開しています。

IRネットワーク報告書

大学IRコンソーシアム

学生調査

 

♦「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」の取組

 東北大学、熊本大学、大阪府立大学、立教大学および連携企業・団体による取り組み「創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム」が、令和元(2019)年度文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に採択されました。国公私立4大学が企業・団体と連携して、産学連携教育イノベーター育成コンソーシアムを設立し、実務家教員を育成する「産学連携教育イノベーター育成プログラム」を履修証明プログラムとして開発・実施します。本学は専門領域別科目「アントレプレナーシップ教育力育成コース」を提供します。(事業期間:2019年度~2023年度、補助期間:2019年度~2021年度)
 今年度は、専門領域別科目「アントレプレナーシップ教育力育成コース」パイロット版プログラムを開講しました。また、2021年度開講の研修プログラムにおけるコンテンツ開発及び研修コース内容の検討・設計を行いました。11月に東北大学・熊本大学が「産学連携教育イノベーター育成プログラム」(第一期生)を開講し、本学は「大学教育基礎力科目」に2つの学習項目を提供しました(高橋哲也副学長「教育改善論」、松井利之教授・広瀬正特認教授「実務家教員論」)。加えて、授業内での学生の能動的学習を促すツールとして、本学の教育支援系システムにて動作するwebクリッカーを開発しました。2021年3月には「大学改革を担う実務家教員フェア2021」をオンラインにて開催しました。

➡ 持続的な産学連携共同人材育成システム構築事業

 

♦学生FDスタッフ活動

 本学では、2012年10月より、教職員と協働で、教育改善について提案していただける学生を募集し、高等教育開発センターの下部組織である「学生教育改善室」のスタッフとして、教育改善活動(FD活動)を中心に様々な企画を立ち上げ実施しています。
 今年度は、5月・6月に主に1・2年生を対象とした「情報検索及びレポートの書き方をレクチャーする企画」を実施し、合計46名が参加しました。本来は対面で行う予定だったところ、オンラインでの実施となりました。特に新入生は大学でのレポートに慣れず、大学に来られないため相談ができない時期の企画だったため、有意義なものになりました。また、1月には普段接点の少ない教員と学生がコミュニケーションを取れる場を作ることを目的に企画した「OPUパーティ」をオンライン開催し、2020年度より開始された「創薬科学副専攻」をピックアップして、創薬科学研究についてお話いただきました。
これらの取組みに加え、web上にある各学類・課程や研究室の情報について調べ、それらをまとめた資料を公開できるよう準備中です。

学生FD活動

 

♦印刷物等発行

■センターニュースの発行

センターニュース「フォーラム誌」を2号(第41、42号)発行し、学内の全教職員に配布した他、他大学FD関連部署や、大阪府・その他の高等学校にも送付しました。

■センターからのお知らせを「ニュースメール」にて全教職員に3回学内配信しました。