活動報告

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2021年度活動報告

♦セミナー・研修会等の実施

2021年度は、以下のセミナー、ワークショップをオンライン開催しました。

(センター主催セミナー・研修会等)

セミナー・研修会 内  容 開催日
新任教員FD研修 「授業を育てる」(開催日:2021/4/2)
「授業における ICT の活用について」(オンデマンド)
「FDに関する調査」(オンデマンド)
「データから見る府大生の特徴」(オンデマンド)
2021/4/4
Zoom活用講座 「基本編」「応用編」
  講師: 片山 旭 氏 (ZVC Japan株式会社)
  司会: 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授) 
2021/5/10
授業デザイン研修Ⅰ 
共催: 大阪市立大学 大学教育研究センター、全学FD委員会
・ミニ講義1 「授業の目的と達成目標」 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「アクティブ・ラーニング」 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義3 「授業のフレームワークを作る」 星野 聡孝 (高等教育開発センター長・教授)
・ワーク「ミニ授業の準備」「ミニ授業」
1回目
2021/6/7
2回目
2021/12/3
授業デザイン研修Ⅱ
共催: 大阪市立大学 大学教育研究センター、全学FD委員会
・ミニ講義1 「授業科目の目的と達成目標」 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
・ミニ講義2 「授業計画」 星野 聡孝 (高等教育開発センター長・教授)
・ミニ講義3 「成績評価」 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
・ワーク、発表
1回目
2021/11/5
FD・SD研修
共同主催: アクセスセンター
『学びのユニバーサルデザインに基づく授業設計~自分の学びを舵取りする学生を~』
「UDL 学びのユニバーサルデザインに基づく授業設計」
  講師: バーンズ 亀山 静子 氏 (ニューヨーク州立公認スクールサイコロジスト)
「実践例」
  講師: 川俣 智路 氏 (北海道教育大学 准教授)
  司会: 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
2021/11/18

 

(センター共催セミナー・研修会等)

セミナー・ 研修会 内  容 開催日
内部質保証スタートアップ支援事業成果報告会
共催: 教育戦略室
趣旨説明
  高橋 哲也 (教育推進本部長 副学長)
「内部質保証の運用を支援するGPS-Academicについて」
  藤井 公雄 氏 (ベネッセi-キャリア)
「応用生命科学類」
  東條 元昭 (生命環境科学域・生命環境科学研究科 教授)
「全国(理工学部系統)と比較したときの応用生命科学類3年生結果と改善のポイントについて」
  藤井 公雄 氏 (ベネッセi-キャリア)
  司会: 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授) 
2021/7/1
大阪市立大学 全学FD・SD事業
/第29回教育改革シンポジウム
主催: 大阪市立大学 大学教育研究センター、教育開発支援室(OCUラーニングセンター)
共催: 大阪市立大学 全学共通教育教務委員会、全学FD委員会・全学SD委員会
『公立総合大学としての役割と教育のあり方について
―新大学大阪公立大学で、どのような人間を、どのように育てるか―』
「歴史的観点から公立大学の役割と教育のあり方を考える」
  吉川 卓治 氏 (名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 教授)
「新大学でどのような人間をどのように育てるか」
  辰巳砂 昌弘 (大阪府立大学 学長)
2021/8/31
大阪市立大学 全学FD・SD事業
/第19回FD研究会
主催: 大阪市立大学 大学教育研究センター、教育開発支援室(OCUラーニングセンター)
共催: 大阪市立大学 全学共通教育教務委員会、全学FD委員会・全学SD委員会
『大阪市立大学の教育改善・内部質保証に向けた取組の総括と今後への展望』
「総合大学での学修成果評価」
  橋本 文彦 (大阪市立大学 副学長)
「全学・学部横断での教育プログラムの企画・運営」
  鈴木 洋太郎 (大阪市立大学 副学長)
「全学・部局の教育改善・FDの歩みと今後の展望」
  飯吉 弘子 (大阪市立大学 学長特別補佐・大学教育研究センター副所長)
2021/8/31
全学FDセミナー
主催: 工学域・工学研究科教育運営委員会
『THEランキングを通して授業カリキュラム、授業実践を振り返る』
「学生調査からみた 本学の教育充実度」
  畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
「国際教養大学の挑戦」
  講師: 熊谷 嘉隆 氏 (国際教養大学 副学長)
  司会: 髙橋 雅英 (学長補佐(グローバル課題、大学ランキング担当))
2021/11/1
大阪府立大学工業高等専門学校FDセミナー
主催: 府大高専AL研究会
「作成した動画を反転授業で活用する」
  講師: 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
2021/12/2
法人職員ステップアップ研修・SDワークショップ
共催: 人事課
「わかりやすい企画書をつくる」
  講師: 竹中 喜一 氏 (愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室 講師)
  司会: 畑野 快 (高等教育推進機構 准教授)
2021/12/8

 

♦学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)の運用

 学習と教育の継続的自己改善などを支援するための「学習・教育支援サイト(ポートフォリオ)」の運用を行っています。学域生には、本サイト上で半期毎に「半期学習目標」「授業ふり返り」「半期ふり返り」を入力してもらい、また院生には「授業ふり返り」を授業アンケートとして回答してもらっています。本サイトは、学生の学習ポートフォリオとしての役割を担うだけでなく、授業担当教員による授業分析や学生アドバイザーによる学生指導に役立てられるようになっています。
 大学統合を間近に控え、今年度は、学習・教育支援サイトの後継となる新ポートフォリオシステムの構築を行いました。このシステムは、本学のシステムをベースとしつつ、大阪市立大学のシステムが持つ機能(Englishポートフォリオ、ショーケースポートフォリオ)を設計し直して組み込んだものとなっています。新年度からは、授業支援システム(Moodle)や出席管理システムとともに、本学だけでなく、統合後の新大学および大阪市立大学の3大学で利用される予定です。

 

♦教学IRへの取組・学生調査の実施

・大学IRコンソーシアム
「大学IRコンソーシアム」(https://irnw.jp/)は、2009年度から2011年度まで採択された文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム-相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」、2012年度から2016年度まで採択された大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証(北海道大学・お茶の水女子大学・琉球大学・大阪府立大学・玉川大学・同志社大学・関西学院大学・甲南大学)」から発展、事業承継し、2021年12月現在、正会員61大学、賛助会員6社が参加しています。学生調査・卒業生調査の実施等の取組みを継続的に発展させ、わが国の高等教育機関での教学IRの基礎データの提供と分析を行うとともに質保証のための教学評価コミュニティを形成しています。
 2018年4月「一般社団法人大学IRコンソーシアム」として法人化。本学の高橋哲也副学長(統括)は法人化前の2016年4月から会長、法人化から2020年5月まで代表理事を務め、現在は理事に就任して2期目となりました。今年度も、「Excelによるアンケートデータの可視化」をテーマにした講演会など、計3回の会員向け講演会をオンライン開催し、会員校におけるIRの実践事例の共有・意見交換を行いました。また11月5日・6日には当法人、大正大学EM研究所及び株式会社ベネッセコーポレーション文教総研によるIR合同シンポジウム及び勉強会をオンライン開催しました。当法人のIRシステムでは学生調査データを登録し集計結果を公開していますが、卒業生調査データについても2018年度からの試行を経て、調査項目を確定、今年度より本格運用しており、大学教育と大学卒業後のキャリア形成の関連性を解明し、各大学のカリキュラム改革、教育組織改革に資する情報を収集・分析することが可能となりました。

 

・学生調査の実施
大学における教育の成果を測定することを目的として、学生調査を行い、学内の様々なデータと連携して分析し、質保証と教育の改善に結びつけることを目指しています。学生調査の結果(件数・集計)および、完成した分析報告書は、FDに関する全学委員会(教育改革専門委員会)で報告するとともに、センターのwebサイトに掲載しています(学内限定)。
  今年度は、自己点検・評価および認証評価受審に向けて、大学IRコンソーシアムの共通調査である卒業生調査(7月~8月)、一年生調査・上級生調査(10月~1月)に加え、修了生調査(7月~8月)、卒業予定者アンケート・修了予定者アンケート(11月~3月)の6調査を実施しました(昨年同様、コロナ感染拡大予防の観点から、webにて実施)。
調査結果については教育改革専門委員会で報告し、学類ごとの集計結果を高等教育開発センターのウェブサイトで学内向けに公開予定です。

IRネットワーク報告書

大学IRコンソーシアム

学生調査

 

♦「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」の取組

 東北大学、熊本大学、大阪府立大学、立教大学および連携企業・団体による取り組み「創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム」が、令和元(2019)年度文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に採択されました。国公私立4大学が企業・団体と連携して、産学連携教育イノベーター育成コンソーシアムを設立し、実務家教員を育成する「産学連携教育イノベーター育成プログラム」を履修証明プログラムとして開発・実施しています。(事業期間:2019年度~2023年度、補助期間:2019年度~2021年度)
 実務家教員育成を育成する履修証明プログラム「産学連携教育イノベーター育成プログラム」(代表校:東北大学)に、「アントレプレナーシップ教育力育成コース」を提供し、受講者22名が修了しました。2022年度からは、同コースを大阪公立大学の履修証明プログラムとして開講します。

➡ 持続的な産学連携共同人材育成システム構築事業

 

♦「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」事業

 文部科学省「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」事業にて昨年度末に申請・採択された「統合的学習・教育支援プラットフォームを核とした自律的学習者育成と教育高度化支援」の取り組みを本格的に推進しました。特に、センターでは、新ポートフォリオシステムの機能増強(webクリッカー機能およびショーケースポートフォリオ機能の拡張)によるアクティブラーニング型授業支援と自律的学習者育成支援の取り組み、および、これまでに蓄積された様々な教育データのAI分析の取り組みを進めました。

 

♦学生FDスタッフ活動

 本学では、2012年10月より、教職員と協働で、教育改善について提案していただける学生を募集し、高等教育開発センターの下部組織である「学生教育改善室」のスタッフとして、教育改善活動(FD活動)を中心に様々な企画を立ち上げ実施しています。
  今年度は、「レポート書き方企画(実際にレポートってどうやって書くの?/根拠となる情報を探して示そう!)」(6月開催/全学1・2年生対象)、「応用生命科学類課程相談会」(12月開催/応用生命科学類1年生対象)、「公認心理師座談会」(1月開催/環境システム科学類1年生・人間環境科学課程2年生以上対象)を実施しました。企画の目的と内容から、対象者を限定して実施することで、参加者に有意義で効果的な情報を提供することができました。
また、学内外に向けてより広く学生FD活動を発信するために、学生FDスタッフのOB・OGに学生FD活動を通して得られた経験をテーマにお話を伺い、本学のWebマガジン「MICHI?TAKE!PULS」へインタビュー記事を掲載しました。今年度から活動に参加した学生FDスタッフにとっても、先輩方の経験談から、今後の活動の在り方などを改めて見つめることができた、貴重な機会となりました。
さらに、大阪市立大学ラーニングセンターでTA、SAとして活動する学生と、互いの活動内容等について、情報と意見交換を行い、新大学における活動に向けた取り組みを開始しました。

学生FD活動

 

♦印刷物等発行

■センターニュースの発行

センターニュース「フォーラム誌」を3号(第43、44号、45号)発行し、学内の全教職員に配布した他、他大学FD関連部署や、大阪府・その他の高等学校にも送付しました。

「フォーラム」バックナンバー

■センターからのお知らせを「ニュースメール」にて全教職員に3回学内配信しました。